現代美術
現代美術の入口をつくる
現代美術の前で足が止まりやすいときに。
現代美術は、作品ごとに見方が変わります。だからこそ、いきなり全部わかろうとせず、空間、身体、言葉のどれが効いているのかを一つずつ見ていくほうが入りやすくなります。
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最初に読む3本と、そこから話を広げる記事を選びました。 下には「現代美術」に関する全20本があります。
現代美術
現代美術の前で足が止まりやすいときに。
現代美術は、作品ごとに見方が変わります。だからこそ、いきなり全部わかろうとせず、空間、身体、言葉のどれが効いているのかを一つずつ見ていくほうが入りやすくなります。
はじめに
固まりやすい理由を先にほどいてから、現代美術の地図と代表的な型へ進む並びです。

実践ガイド
たとえば、日付だけが描かれた絵や、椅子とその写真と辞書の定義が並ぶ作品の前に立つと、『これは何を見ればいいんだろう』と止まることがあります。現代アートの難しさは、そこで見る側の前提がずれることから始まります。
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1960年代以後 / 国際
展示室に巨大な蜘蛛が立ち、床には一億個の磁器の種が広がる。絵の上手さだけでは測れない作品を前にすると、戸惑うのは自然です。何でできているか、どれほど大きいか、自分の身体がどう動いたか。
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1960年代以後 / 国際
展示室へ入ったものの、どこからが作品なのか分からない。そんな戸惑いは、インスタレーションを見る出発点になります。壁にある物、入口からの距離、足元の音、回り込んだときの景色が一緒に変わるからです。
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入口ができたら、作品単位や作家単位の記事へ移ると輪郭が急に濃くなります。

1960-70年代以後 / 米欧日
舞台に座るオノ・ヨーコの前へ、観客が一人ずつ進み、はさみで服を切り取ります。《Cut Piece》で起きることは単純ですが、次の人がどこまで切るのか、見ている側は落ち着いていられません。
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1960年代以後 / 米欧
椅子、椅子を撮った写真、辞書から引いた『chair』の定義。この三つが並んだとき、作品はどれでしょう。《One and Three Chairs》は、答えを当てるクイズというより、私たちが物をどう認識しているかを確かめる装置です。
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作品ガイド
三角形の各辺は48フィート、約14.6メートルあります。テーブルには39の席、白い床には999人の名前。合わせて1,038人の女性が作品に組み込まれています。写真では皿へ目が向きがちですが、ランナー、杯、食器、床の文字まで見て初めて一席になります。
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比較ガイド
美術館の「モダン」は、いま流行しているという意味ではありません。マネ、印象派、キュビスム、抽象絵画へ続く近代美術の時代を指します。「コンテンポラリー」は、私たちと同じ時代に近い美術です。
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1970年代以後 / アメリカ
《Vertical Roll》を再生すると、黒い帯が画面を何度も横切ります。頭が半分消え、胴体は別の位置から戻ってくる。古いテレビなら調整したくなる同期の乱れを、ジョーン・ジョナスは作品の拍子に変えました。
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作品ガイド
ユタ州の砂漠に、四本のコンクリート製トンネルがX字形に置かれています。筒の中へ入れば地平線が丸く切り取られ、壁の穴から星のような光が落ちる。《Sun Tunnels》は、立つ場所と時間によって見えるものが変わる作品です。
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作品ガイド
椅子そのもの、その椅子を撮った写真、辞書の定義文が横に並びます。《One and Three Chairs》は、どれが本物かを当てるクイズではありません。同じ『椅子』を、物、像、言葉という三つの方法で理解するとき、その間にどんなずれが生まれるかを確かめる作品です。
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作品ガイド
三角形の各辺は48フィート、約14.6メートルあります。テーブルには39の席、白い床には999人の名前。合わせて1,038人の女性が作品に組み込まれています。写真では皿へ目が向きがちですが、ランナー、杯、食器、床の文字まで見て初めて一席になります。
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2000年代以後 / 国際
テート・モダンの広い床を、灰色のひまわりの種が埋め尽くします。遠くからは砂利のようです。近づくと、一粒ずつ磁器でできていて、黒い筋まで手で描かれている。一億粒という数を知ったあと、目の前の一粒はどう見えるでしょうか。
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1950年代〜1960年代 / 日本
紙を突き破る。泥へ飛び込む。電球をまとって光らせる。具体美術協会の作品は、写真だけでも勢いが伝わります。残った紙の裂け目や泥の跡まで見ると、派手な行為の向こうで素材も形を決めていたことに気づきます。
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1980年代 / アメリカ
太い線で描かれた人が踊り、犬が吠え、身体の周りに短い線が走る。数秒で読める絵ですが、置かれた場所は地下鉄や街の壁でした。キース・ヘリングは、急ぐ人にも届く形を使って、薬物、エイズ、暴力、連帯について語りました。
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実践ガイド
たとえば、日付だけが描かれた絵や、椅子とその写真と辞書の定義が並ぶ作品の前に立つと、『これは何を見ればいいんだろう』と止まることがあります。現代アートの難しさは、そこで見る側の前提がずれることから始まります。
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1960年代〜1970年代 / 国際
舞台に座るオノ・ヨーコの前へ、観客が一人ずつ出てくる。床のはさみを取り、彼女の服を一片切って持ち去る。《Cut Piece》には、完成した物体より、その場で変わっていく緊張が残ります。
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作品ガイド
ネバダ州の乾いた台地に、巨大な切れ込みが二つあります。間にあるのは自然の峡谷です。《Double Negative》では、運び込まれた彫刻よりも、削り取られた土と残った空間が作品になります。
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1970年代以後 / アメリカ中心
美術館には女性を描いた裸体画がたくさんある。それなのに、展示される女性作家は少ない。この食い違いを短いコピーと数字で突いたのが、ゲリラ・ガールズでした。フェミニスト・アートは、絵の題材から展示室の仕組みまで問い直します。
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1960年代以後 / 国際
展示室へ入ったものの、どこからが作品なのか分からない。そんな戸惑いは、インスタレーションを見る出発点になります。壁にある物、入口からの距離、足元の音、回り込んだときの景色が一緒に変わるからです。
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1960年代以後 / 国際
展示室に巨大な蜘蛛が立ち、床には一億個の磁器の種が広がる。絵の上手さだけでは測れない作品を前にすると、戸惑うのは自然です。何でできているか、どれほど大きいか、自分の身体がどう動いたか。
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1960-90年代 / 米欧中心
仏像の正面にテレビがあり、その脇のカメラが仏像を撮っています。画面は録画を再生していません。いま目の前にいる仏像が映っています。ナムジュン・パイク《TV Buddha》では、映像の筋を追うより、カメラからモニターへ戻る輪を見る方が早い。
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1960-70年代以後 / 米欧日
舞台に座るオノ・ヨーコの前へ、観客が一人ずつ進み、はさみで服を切り取ります。《Cut Piece》で起きることは単純ですが、次の人がどこまで切るのか、見ている側は落ち着いていられません。
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20世紀後半〜現在 / 国際
広場へ出ると、巨大な蜘蛛の脚の下を人が通っている。公園の道には、同じ色の門が遠くまで続く。パブリックアートでは、作品だけを切り取ると、そこで起きていることの半分を失います。
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1960年代以後 / アメリカ中心
同じ大きさの箱が並び、蛍光灯が壁を照らす。写真だけなら「これだけ?」と思うかもしれません。ところが実物の前を歩くと、間隔や光が身体の感じ方を変えます。ミニマリズムは、形の少なさより空間の使い方から見ると入りやすい美術です。
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1960年代以後 / 米欧
椅子、椅子を撮った写真、辞書から引いた『chair』の定義。この三つが並んだとき、作品はどれでしょう。《One and Three Chairs》は、答えを当てるクイズというより、私たちが物をどう認識しているかを確かめる装置です。
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1960年代〜1970年代 / アメリカ西部
湖岸に石を積んで螺旋を作る。台地から大量の土を取り去る。砂漠に置いた筒へ太陽を通す。ランドアートは、土地の形、天候、時間を作品の材料にします。三つの代表作で、作家が場所をどう変えたかを見ます。
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