
18世紀後半〜19世紀前半 / ヨーロッパ
美しいのに怖い。ロマン主義の「崇高」
- 感覚
- 美しさだけでなく、恐れ、圧倒、快さが混ざる
- 主な対象
- 山、海、嵐、霧、廃墟、巨大な距離
霧の山を前にした人物は小さく、嵐の海では船も輪郭を失います。美しいのに、少し怖くて目を離せない。18世紀の美学で論じられた「崇高」は、この混ざった感覚を考える言葉です。
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「ロマン主義」の記事を11本まとめました。気になる作家や作品から読んでみてください。

18世紀後半〜19世紀前半 / ヨーロッパ
霧の山を前にした人物は小さく、嵐の海では船も輪郭を失います。美しいのに、少し怖くて目を離せない。18世紀の美学で論じられた「崇高」は、この混ざった感覚を考える言葉です。
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18世紀末〜19世紀半ば / ヨーロッパ
王家の正装、三色旗を掲げる女性、銃口の前で両腕を上げる男性、霧の向こうの山。19世紀には、王権、革命、戦争に加え、風景も「私たちは誰か」を考える場所になりました。ただし、ロマン主義とナショナリズムは同じ運動ではありません。
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作品ガイド
1838年、テメレール号は解体のためテムズ川を曳かれました。実際の船体は黒と黄で、タグボートは二隻。ターナーはそれを白と金の幽霊のような船へ変え、曳船も一隻だけ目立たせました。
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作品ガイド
雨の中から黒い機関車が現れ、細い橋をこちらへ走ってきます。車輪も客車もよく見えません。それでも速さは伝わる。橋の急な遠近と、線路に描き足された小さな野うさぎを手がかりに、この見えにくい絵をたどります。
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作品ガイド
倒れた人々を踏み越え、三色旗を掲げた女性がこちらへ進んできます。ドラクロワが描いたのは1830年の7月革命です。中央の女性は「自由」に身体を与えた寓意像で、特定の参加者を描いた人物ではありません。
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19世紀前半 / ドイツ
岩山の上に一人の旅人が立っています。顔は見えず、その先の谷も雲に隠れている。私たちが見られるのは、旅人の背中と、彼が見ているはずの風景です。《雲海の上の旅人》は、人物の気持ちを表情で説明せず、同じ方向を見るよう鑑賞者を誘います。
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19世紀 / 日本・イギリス
北斎の波は爪のような先端を伸ばし、広重の雨は画面を斜めに横切ります。ターナーの霧は、古い戦艦の輪郭を夕日の中へ溶かします。天気は背景に留まりません。見る人の身体へ、圧力、速度、湿り気として届きます。
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19世紀中心 / ヨーロッパ・日本
人の後ろに広がる雲海、夕日へ曳かれる古い戦艦、遠くの富士へ重なる大波。同じ風景画でも、こちらが感じる時間はまるで違います。自然を正確に写したかを競う前に、人物、光、地平線がどこに置かれたかを比べてみましょう。
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19世紀前半 / フランス
赤・白・青の旗ばかり見ていると、足元の光景を見落とします。裸足、落ちた靴、倒れた兵士。その上を市民と「自由」の女性像が進んでくる。描かれたのは1789年のフランス革命ではありません。
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18世紀末〜19世紀 / ヨーロッパ
ドラクロワの群衆は旗の下へ押し寄せ、ターナーの船は嵐の中で輪郭を失います。フリードリヒの人物は、霧の山を前に立ち止まったままです。ロマン主義が扱ったのは、甘い感傷に限りません。
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19世紀前半 / イギリス
青白い帆船が夕日の中を進み、その手前で小さな蒸気船が黒い煙を吐いています。《戦艦テメレール号》では、古い船ほど淡く、新しい機械ほど黒い。ターナーは二隻の色と光で、時代が入れ替わる場面を作りました。
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