
18世紀末〜19世紀半ば / ヨーロッパ
旗、戦争、風景から「国」を見る
- 歴史的背景
- 革命、ナポレオン戦争、領土再編が帰属意識を揺らした
- 画像の働き
- 旗、犠牲者、英雄、土地を共同体の記憶へ変えた
国旗を掲げる群衆。銃殺される市民。霧の向こうに広がる山や森。19世紀の画家たちは、目に見えない「国」や「私たち」を、人物と風景に与えました。ロマン主義とナショナリズムは同じものではありません。
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「ロマン主義」の記事を11本まとめました。気になる作家や作品から読んでみてください。

18世紀末〜19世紀半ば / ヨーロッパ
国旗を掲げる群衆。銃殺される市民。霧の向こうに広がる山や森。19世紀の画家たちは、目に見えない「国」や「私たち」を、人物と風景に与えました。ロマン主義とナショナリズムは同じものではありません。
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18世紀後半〜19世紀前半 / ヨーロッパ
霧の山を前にした人物は小さく、嵐の海では船も輪郭を失います。美しいのに、少し怖くて目を離せない。18世紀の美学で論じられた「崇高」は、この混ざった感覚を考える言葉です。
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作品ガイド
夕焼けの中に、白い帆船が浮かびます。ところが主役のテメレール号は自力で進まず、小さな蒸気船に曳かれて解体場へ向かう途中です。光に包まれた過去と、黒煙を吐いて働く現在。
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作品ガイド
雨と蒸気の向こうから、黒い機関車が迫ります。橋の斜線は手前へ広がり、線路上には小さな野うさぎが走ります。橋、列車、白い大気の順に目を動かすと、輪郭をぼかしながら速度だけを強く残した仕組みを追えます。
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作品ガイド
倒れた人々を踏み越え、三色旗を掲げた女性がこちらへ進んできます。ドラクロワが描いたのは1830年の7月革命です。中央の女性は「自由」に身体を与えた寓意像で、特定の参加者を描いた人物ではありません。
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19世紀前半 / ドイツ
岩山の上に一人の旅人が立っています。顔は見えず、その先の谷も雲に隠れている。私たちが見られるのは、旅人の背中と、彼が見ているはずの風景です。《雲海の上の旅人》は、人物の気持ちを表情で説明せず、同じ方向を見るよう鑑賞者を誘います。
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19世紀 / 日本・イギリス
北斎の波は爪のような先端を伸ばし、広重の雨は画面を斜めに横切ります。ターナーの霧は、古い戦艦の輪郭を夕日の中へ溶かします。天気は背景に留まりません。見る人の身体へ、圧力、速度、湿り気として届きます。
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19世紀前半 / フランス
旗を掲げる女性の周りで、銃を持つ人々が瓦礫を越えます。《民衆を導く自由の女神》の背景は1830年7月革命です。現実にいた市民と、自由を人の姿にした女性が同じ画面を進む。
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18世紀末〜19世紀 / ヨーロッパ
ドラクロワの群衆は旗の下へ押し寄せ、ターナーの船は嵐の中で輪郭を失います。フリードリヒの人物は、霧の山を前に立ち止まったままです。ロマン主義が扱ったのは、甘い感傷に限りません。
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19世紀前半 / イギリス
青白い帆船が夕日の中を進み、その手前で小さな蒸気船が黒い煙を吐いています。《戦艦テメレール号》では、古い船ほど淡く、新しい機械ほど黒い。ターナーは二隻の色と光で、時代が入れ替わる場面を作りました。
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19世紀中心 / ヨーロッパ・日本
人の後ろに広がる雲海、夕日へ曳かれる古い戦艦、遠くの富士へ重なる大波。同じ風景画でも、こちらが感じる時間はまるで違います。自然を正確に写したかを競う前に、人物、光、地平線がどこに置かれたかを比べてみましょう。
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