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写真史を読む

写真史」の記事を20本まとめました。気になる作家や作品から読んでみてください。

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「写真史」の作品と用語

作品例作品別ガイド

このテーマがよく表れる作品を選び、画面のどこに注目するか確認します。

自分の目で見る練習

解説を閉じて、線、光、構図を自分の目で確かめます。

用語アートのことば

記事に出てきた言葉を、短い説明と作品例で調べられます。

写真史」の記事一覧

船上の人物と階段やロープを切り取ったスティーグリッツ《三等船室》

1839年〜20世紀初頭 / ヨーロッパ・アメリカ

写真の発明は絵画をどう変えた?切り取り・複製・近代の視覚

転換点
1839年に複数の写真方式が公に紹介された
視覚の変化
偶然の切り取り、瞬間、複製可能な像が広がる

1839年に写真術が公表されたあとも、写実絵画は作られました。写真家は絵画の構図や光を学び、画家は写真を資料に使い、画面の端で人物が切れるような見え方も試します。『写真が写実を引き受け、絵画が自由になった』という一行では収まらない往復をたどります。

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ドロシア・ラング《Toward Los Angeles, California》

実践ガイド

アート写真とは?作品として見る写真の意味と見方

アート写真
写真を、記録だけでなく作品として見せる表現
作品性
構図、プリント、展示、シリーズ、作者の意図まで含めて設計する

道路を歩く二人と、その横で『次は列車を』と勧める広告。ドロシア・ラングの写真は現実の記録ですが、人物と文字をどこへ置くかも周到です。アート写真は、特別に美しい被写体を撮ることより、写った現実をどう作品として見せるかに関わります。

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書店での森山大道

1960〜70年代 / 日本写真

アレ・ブレ・ボケは、三つの違う崩れ方

「アレ」は粒子の粗さ、「ブレ」はカメラや被写体の動き、「ボケ」は焦点の外れです。三つは同じ失敗の別名ではありません。一枚の中で重なることはあっても、画面に残す跡は違います。

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LE BALでのProvoke展の展示風景

1968〜1970年 / 日本写真

森山大道は、第2号から参加しました

『PROVOKE』は、写真と文章を同じページでぶつけた同人誌です。一冊の写真集とは作りが違います。1968年の創刊号に森山大道の名はありません。森山が加わるのは第2号から。

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ジュリア・マーガレット・キャメロン《The Kiss of Peace》

1860年代〜1870年代 / イギリス

ぼけた輪郭が、人物の息づかいを近づける

《The Kiss of Peace》を見ると、最初に気づくのは柔らかな焦点です。ところが見続けているうちに、輪郭よりも二人の頬の近さが気になってきます。細部は薄い。

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細江英公の回顧展バナーが掲げられたケルン日本文化会館

1945年以後 / 日本写真

傷、都市、雑誌から見る戦後日本写真

溶けて変形した瓶、夜の街に光る看板、黒がつぶれた雑誌の見開き。戦後日本写真には、きれいに説明しきれないものが残っています。東松照明は基地や長崎へ向かい、森山大道はカメラを持って街路を歩きました。

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森山大道と東松照明の展覧会ファサード

1950年代以後 / 日本写真

東松照明入門:戦後日本を見つめた写真の、乾いた強さ

傷の残る瓶、基地の旗、沖縄の街角。東松照明は、戦後日本という大きな言葉を、物の表面と乾いた光へ置き換えました。最初に歴史の結論を探さず、何がどんな距離で写されているかを見ると、怒り、憧れ、違和感が混ざる写真へ近づけます。

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エドワード・スタイケン《The Flatiron》

20世紀初頭 / 写真文化

写真を「作品」にした雑誌『Camera Work』

同じ写真でも、新聞の片隅に小さく載るのと、上質な紙へ丁寧に刷られ、広い余白の中に置かれるのとでは見え方が違います。アルフレッド・スティーグリッツは『Camera Work』で、撮影後の印刷、文章、掲載順まで設計しました。

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ジュリア・マーガレット・キャメロン《Ophelia, Study No. 2》

19世紀末〜20世紀初頭 / 欧米

輪郭を消すことも、写真家の仕事だった

頬の輪郭が少し甘い。雪の向こうで馬車が消えかける。いまなら撮り直したくなる像を、19世紀末の写真家たちは完成作として差し出しました。カメラが自動で現実を写すだけの機械なら、どこにピントを置き、どんな紙に刷り、どこまで手を加えるのか。

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ドロシア・ラング《Migrant Mother》

1930年代以後 / 写真と社会

記録写真にも、撮る人の位置がある

意味
人、社会、出来事を継続的に記録し、現実を伝える写真
目的
記録を残し、見る人に状況や問題を考える材料を渡す

カメラは現実を写しますが、どこに立ち、誰へ近づき、どの瞬間を一枚に残すかは撮る人が決めます。ドキュメンタリー写真は社会を記録しながら、その見せ方も作ります。《Migrant Mother》の視線と構図から、記録性と表現性を同時に見ます。

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ウジェーヌ・アジェ《Rue Mouffetard》

1900年代〜1920年代 / パリ

ウジェーヌ・アジェとは? 静かなパリの写真が残したもの

《Rue Mouffetard》に写るのは、店先の野菜と値札、石畳の通りです。営業が始まる前の湿った空気や、これから人が通る気配まで残っているように見えます。アジェが記録した古いパリには、誰かがいなくなったあとのような時間が流れています。

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ウジェーヌ・アジェ《Avenue des Gobelins》

19世紀末〜現在 / 都市と公共空間

人がいなくても、ストリート写真になる?

場所
街路、広場、交通機関など、人が共有する空間
被写体
通行人、看板、窓、路面、建物、反射など

ストリート写真には、歩行者が交差する一瞬もあれば、誰もいない早朝の店先もあります。共通するのは、公共空間にすでにある光景を、撮影者が選んだ位置から切り取ることです。

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アルフレッド・スティーグリッツ《Winter, Fifth Avenue》

1890年代〜1910年代 / アメリカ

写真を撮り、雑誌を作り、展示室を開いたスティーグリッツ

吹雪の五番街を撮り、船の甲板を幾何学的な構図へ変え、写真雑誌を編集し、ギャラリーも運営する。スティーグリッツの仕事は一枚の写真に収まりません。写真を撮ることと、作品として見せる場所を作ることを同時に進めました。

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ウジェーヌ・アジェ《15, rue Maître-Albert》

実践ガイド

写真は、撮った瞬間だけでは作品にならない

シャッターを切ったあとも、写真は完成していません。どの一枚を選ぶか。どこまで切り取るか。小さく手元で見せるか、大きく壁へ掛けるか。複数枚なら、どんな順番にするか。現実を写した画像が作品になる過程には、撮影後の判断も深く入っています。

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