ムンクと《叫び》
《叫び》からムンクと表現主義に入る
《叫び》が何を描いているのか、怖い顔だけで終わらせたくないときに。
《叫び》は有名な顔だけを確認すると、そこで理解が止まりやすい作品です。橋、空、遠景まで同じ不安に巻き込まれていることから入り、ムンクという画家、象徴主義と表現主義の接続、怖い絵の見方へ広げると、検索で知りたかった疑問が美術史の入口になります。
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最初に読む3本と、そこから話を広げる記事を選びました。 下には「ムンク」に関する全3本があります。
ムンクと《叫び》
《叫び》が何を描いているのか、怖い顔だけで終わらせたくないときに。
《叫び》は有名な顔だけを確認すると、そこで理解が止まりやすい作品です。橋、空、遠景まで同じ不安に巻き込まれていることから入り、ムンクという画家、象徴主義と表現主義の接続、怖い絵の見方へ広げると、検索で知りたかった疑問が美術史の入口になります。
はじめに
まずは《叫び》の作品ガイド、ムンク入門、表現主義入門を順に読むと、顔ではなく画面全体で不安が作られる理由が見えてきます。

作品ガイド
手前の人物は口を開き、両手を耳に当てています。奥の二人は振り返りません。ムンクが残した文章で、叫び声は赤く染まった空を含む自然から響きます。人物の声とは限りません。
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19世紀末〜20世紀初頭 / ノルウェー
口を開けた人物より先に、橋の欄干を見てください。二本の直線が画面奥へ突き刺さり、その横で空と水辺は波打っています。まっすぐな場所には遠ざかる二人、うねる側には耳をふさぐ一人。
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1900年代前半 / ドイツ・北欧
ムンクの《叫び》は1893年、ドレスデンでブリュッケが結成されたのは1905年、ミュンヘンで青騎士の展覧会が開いたのは1911年です。三つを同じ運動として丸めると、それぞれの違いが消えてしまいます。
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次に象徴主義や怖い名作の見方へ寄り道すると、《叫び》が孤立した名画ではなく、世紀末から20世紀へ続く感覚の変化として読めます。

1880-1900年代 / ヨーロッパ
《死の島》では、白い舟が切り立つ岩の間へ進んでいます。行き先の説明も、舟に立つ人物の顔も見えません。それでも静けさと不安は伝わります。象徴主義の絵は、物語の正解を当てる前に、色や余白が作る気分から入れます。
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作品ガイド
《真珠の耳飾りの少女》が怖く感じるのは、暗闇から顔だけが浮かび、こちらを見返すように見えるからです。名前も場所も分からないため、視線の行き先も決まりません。少し怖い、なんとなく不思議、目が合うと落ち着かない。
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19世紀後半 / スイス・イタリア
暗い水の上を、小舟が岩の島へ向かっています。舟には白い棺のような物と、布をまとった人物。島の内側は高い岩壁と糸杉に塞がれ、上陸した先が見えません。恐ろしい事件は起きていない。
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17世紀〜19世紀末 / ヨーロッパ
三枚とも「夜の名画」として並べたくなりますが、実は同じ夜を描いた作品ではありません。《夜警》という呼び名は後世についたもの。《叫び》の空は日没です。《星月夜》も、窓から見た景色をそのまま写したわけではありません。
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