形を組み直す
キュビスムを複数の視点から見る
顔や物が分解されて見える理由を、ピカソ以外の作家も含めて知りたいときに。
キュビスムでは、物をばらばらにしたのではなく、一つの視点から見た自然な像を組み直しました。正面と横、輪郭と文字、静止と運動が同じ画面に置かれることで、見ること自体が題材になります。全体像から入り、グリスの構成、レジェの機械的な形、デュシャンの連続する身体へ進むと、運動の幅がピカソ一人の名前から離れて見えてきます。
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最初に読む3本と、そこから話を広げる記事を選びました。 下には「キュビスム」に関する全4本があります。
形を組み直す
顔や物が分解されて見える理由を、ピカソ以外の作家も含めて知りたいときに。
キュビスムでは、物をばらばらにしたのではなく、一つの視点から見た自然な像を組み直しました。正面と横、輪郭と文字、静止と運動が同じ画面に置かれることで、見ること自体が題材になります。全体像から入り、グリスの構成、レジェの機械的な形、デュシャンの連続する身体へ進むと、運動の幅がピカソ一人の名前から離れて見えてきます。
はじめに
まず入門で基本を押さえ、フアン・グリスとレジェを読むと、作家ごとの組み立て方の差が見えます。

1907-1910年代 / フランス
キュビスムの絵では、顔の正面と横顔、ギターの穴と側面が一枚に重なります。一つの場所から見た形に固定せず、角度を変えるたびに見えた情報を組み直したからです。何が描かれているか迷ったら、見覚えのある断片を一つ探してみてください。
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1910年代 / パリ
鼻はどれ、手はどれ、と探し始めると《ピカソの肖像》は急に難しくなります。いったん人の名前を忘れ、黒に近い面を上から三つ拾ってみてください。顔、上着、組んだ手が縦につながり、椅子に腰かけた人物の重さが戻ってきます。
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20世紀前半 / フランス
《都市》は、縦231.1センチ、横298.4センチ。人の背丈を越す画面に、階段、看板の文字、円筒、足場のような線が詰め込まれています。何の絵かを決める前に、赤、青、黄の間を目がどう動かされるか確かめてみてください。
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《階段を降りる裸体》、近代美術の始まり、現代美術との違いへ進むと、キュビスム以後の広がりまでつながります。

作品ガイド
顔も肌も、識別できる性別もありません。茶色い面は左上から右下へずれ、画面下にはフランス語の題名が大文字で書かれています。何が描かれたか分からないとき、その文字だけが「裸体」と「階段」を教えます。
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19世紀後半 / フランス
1863年、パリ・サロンの落選作を見せる別会場が開かれました。そこに掛かったマネ《草上の昼食》には、観客の笑いも批判も集まります。作品を選ぶ審査員の外側に、観客が自分で判断できる場所ができた。
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比較ガイド
美術館の「モダン」は、いま流行しているという意味ではありません。マネ、印象派、キュビスム、抽象絵画へ続く近代美術の時代を指します。「コンテンポラリー」は、私たちと同じ時代に近い美術です。
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