不思議な作品

少し怖い名作から入ってみる

きれいより先に、ぞわっとする作品が気になるときに。

名作は、いつも『美しい』から入らなくても大丈夫です。少し怖い、変な感じがする、目が離せない。そういう反応を手がかりにすると、視線、暗さ、空間、象徴の働きが見えやすくなります。

6本の記事合計 約56有名作品をもっと感覚から読みたい人、怖い・不思議という反応を鑑賞の入口にしたい人向け。

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この流れで見えてくること

  • 怖い、不思議、落ち着かないという感覚から名作に入れます。
  • 視線、暗さ、空間、象徴の見方が自然につながります。
  • 知識より先に、自分の反応を鑑賞の手がかりにできます。

進め方の目安

順番どおりに進めると流れはつながりますが、途中で立ち止まっても問題ありません。 気になる記事で寄り道しながら、自分のペースで戻ってくるくらいの使い方を想定しています。

この流れでたどる

  1. 1

    まず、怖い・不思議と感じる理由を5つの名作でざっくり掴みます。

    名画は、いつも「美しい」から入らなくてもかまいません。少し怖い。なんとなく不思議。目が合うと落ち着かない。そんな第一印象も、絵をよく見る立派なきっかけです。5つの名画を並べ、どこで心がざわつくのかを見比べます。

  2. 2

    美しさと少し怖い感じが同時に出る理由を、暗い背景と見返す目から見ます。

    暗い背景から、少女がふいにこちらを振り向きます。《真珠の耳飾りの少女》は、フェルメールが1665年頃に描いたトロニーで、特定人物を記録する正式な肖像画ではありません。

  3. 3

    次に、怖さが人物だけでなく、空や風景全体へ広がる例を見ます。

    手前の人物は口を開き、両手を耳に当てています。奥の二人は振り返りません。ムンクが残した文章で、叫び声は赤く染まった空を含む自然から響きます。人物の声とは限りません。

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    強すぎる絵を、単なる怪画で終わらせず、暗闇と暴力の削り方から読みます。

    暗闇の中で、見開いた目と白い身体だけが浮かびます。怖い。見たくない。それでも目をそらしにくい。《我が子を食らうサトゥルヌス》では、神話の立派な舞台も、神の威厳も消えています。

  5. 5

    誰が誰を見ているのかが揺れる、不思議な視線の部屋へ入ります。

    王女マルガリータを囲む侍女たちの左で、ベラスケスが大きな画布に向かっています。奥の鏡には国王夫妻。何人もの視線が、絵の外にいる私たちの方へ向かいます。

  6. 6

    最後に、何も起きていない静けさが不安を残す《死の島》へ進みます。

    暗い水の上を、小舟が岩の島へ向かっています。舟には白い棺のような物と、布をまとった人物。島の内側は高い岩壁と糸杉に塞がれ、上陸した先が見えません。恐ろしい事件は起きていない。

途中で役立つアートのことば

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寄り道するなら

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レンブラント《夜警》

作品ガイド

号令の直前を描く《夜警》

隊長の左手が前へ伸び、その影が副官の服に落ちています。後ろでは槍や銃が傾き、人々が動き出すところです。《夜警》は大勢を並べた記念写真のようには落ち着きません。レンブラントは、市民隊の注文肖像を、号令が響く一瞬へ変えました。

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マルセル・デュシャン《Fountain》

作品ガイド

便器を「作品」として提出した日

白い便器が横向きに置かれ、「R. Mutt 1917」と署名されています。この作品で起きたことは、形を見るだけではわかりません。応募作品をすべて展示するはずの展覧会へ提出され、拒否された。

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フランシスコ・デ・ゴヤ《1808年5月3日》

18世紀後半〜19世紀前半 / スペイン

宮廷の光から「黒い絵」の暗闇へ。ゴヤ入門

ゴヤは国王一家を描く宮廷画家として成功しました。その同じ画家が、銃口を向けられた市民や、子をのみ込むサトゥルヌスも描いています。宮廷を照らす光と、戦争や老いを包む暗闇。

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アンドレア・マンテーニャ《死せるキリスト》

作品の見方

作品の見方を身につけたい

知識より先に、作品の見方を増やしたいときに。

絵画、抽象画、彫刻の見方を順番に試しながら、単一作品の読み方までつなぐコースです。

  1. 1絵画の見方|構図・光・色・視線を読む5ステップ
  2. 2《モナ・リザ》は何がすごい?有名な理由と5つの見どころ
  3. 3抽象画の前で、意味より先に見るもの
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アート史学習のロードマップ図

はじめに

アート史をまず一周したい

まずは全体の流れを一度見ておきたいときに。

ルネサンスから現代アートまで、大きな流れを一周するためのコースです。

  1. 1アート史の学び方ロードマップ:続けやすい最初の30日
  2. 2絵画の見方|構図・光・色・視線を読む5ステップ
  3. 3ルネサンスとは?“見える世界”を作り直した時代の読み方
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オン・カワラ《June 19, 1967》

現代美術

現代アートで固まりがちな人へ

現代アートの前で足が止まりやすいときに。

現代アートを難しく感じる理由から入り、インスタレーションやパフォーマンスまでつないでいくコースです。

  1. 1現代アートはなぜ難しく感じるのか:つまずきやすい理由を先に知る
  2. 2コンテンポラリーアート入門:「いまの美術」はどこから入ると面白い?
  3. 3作品の中を歩く。インスタレーション・アート入門
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