現代美術

現代アートで固まりがちな人へ

現代アートの前で足が止まりやすいときに。

現代アートでは、何を見ればいいかが作品ごとに変わります。このコースは、そのずれを言葉にしながら、空間、身体、映像へ順に触れていくための並びです。

6本の記事合計 約66美術館で現代アートの前に立つと止まってしまう人、作品の見方を一段ほぐしたい人向け。

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この流れで見えてくること

  • 難しさの正体を先に分けられます。
  • 空間、身体、映像という別の型を順番に見られます。
  • 作家ごとのアプローチの差を追えます。

進め方の目安

順番どおりに進めると流れはつながりますが、途中で立ち止まっても問題ありません。 気になる記事で寄り道しながら、自分のペースで戻ってくるくらいの使い方を想定しています。

この流れでたどる

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    まず『難しさ』の正体を言語化して、身構えをほどきます。

    たとえば、日付だけが描かれた絵や、椅子とその写真と辞書の定義が並ぶ作品の前に立つと、『これは何を見ればいいんだろう』と止まることがあります。現代アートの難しさは、そこで見る側の前提がずれることから始まります。

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    現代アート全体の地図を広げて、話のスケールを感じていきます。

    展示室に巨大な蜘蛛が立ち、床には一億個の磁器の種が広がる。絵の上手さだけでは測れない作品を前にすると、戸惑うのは自然です。何でできているか、どれほど大きいか、自分の身体がどう動いたか。

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    作品が空間全体になる感覚をここで体に入れます。

    展示室へ入ったものの、どこからが作品なのか分からない。そんな戸惑いは、インスタレーションを見る出発点になります。壁にある物、入口からの距離、足元の音、回り込んだときの景色が一緒に変わるからです。

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    作品が物ではなく出来事になると、何が変わるのかを見ます。

    舞台に座るオノ・ヨーコの前へ、観客が一人ずつ進み、はさみで服を切り取ります。《Cut Piece》で起きることは単純ですが、次の人がどこまで切るのか、見ている側は落ち着いていられません。

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    観客の行為が作品に組み込まれる例として読むと、距離が少し縮まります。

    木に願いを結ぶ。舞台に座る人の服を切る。短い指示文を頭の中で実行する。ヨーコ・オノの作品は、観客が応じるまで形が決まりません。展示物が何を表すかより、自分へどんな動詞が渡されたかを考えると、《Wish Tree》の静けさと《Cut Piece》の緊張がはっきり分かれます。

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    映像メディアがアートになる面白さまでつなげます。

    仏像が、テレビに映った自分を見つめています。天井では、何台ものモニターが魚の群れのように浮かぶ。ナムジュン・パイクは放送を見る箱を床や天井へ置き直し、彫刻や風景へ変えました。

途中で役立つアートのことば

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寄り道するなら

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ナムジュン・パイク《TV Buddha》

1960-90年代 / 米欧中心

映像が流れていたら、まずモニターの外を見る

見る範囲
映像、モニター、音、置かれた部屋、上映時間
TV Buddha
カメラが撮る現在の仏像を、閉回路でモニターへ返す

仏像の正面にテレビがあり、その脇のカメラが仏像を撮っています。画面は録画を再生していません。いま目の前にいる仏像が映っています。ナムジュン・パイク《TV Buddha》では、映像の筋を追うより、カメラからモニターへ戻る輪を見る方が早い。

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ジュディ・シカゴ《The Dinner Party》

作品ガイド

一席を見たら、床の名前へ

三角形の各辺は48フィート、約14.6メートルあります。テーブルには39の席、白い床には999人の名前。合わせて1,038人の女性が作品に組み込まれています。写真では皿へ目が向きがちですが、ランナー、杯、食器、床の文字まで見て初めて一席になります。

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別の角度から読む

同じテーマを別の角度から読めるコースです。

オン・カワラ《June 19, 1967》

見るための理論

現代アートの考え方を道具にする

形や上手さ以外の見方を、短い順番で持ちたいときに。

デュシャンから消費社会、記号論、時間、展示空間、ポストモダン、制度批評、ポストコロニアル、フェミニズムまで、現代アートでよく使う見方を作品から学ぶコースです。

  1. 1現代アートはなぜ難しく感じるのか:つまずきやすい理由を先に知る
  2. 2便器の前に、階段を降りる裸体があった
  3. 3スープ缶が美術館へ入ったとき、何が変わったのか
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アンドレア・マンテーニャ《死せるキリスト》

作品の見方

作品の見方を身につけたい

知識より先に、作品の見方を増やしたいときに。

絵画、抽象画、彫刻の見方を順番に試しながら、単一作品の読み方までつなぐコースです。

  1. 1絵画の見方|構図・光・色・視線を読む5ステップ
  2. 2《モナ・リザ》は何がすごい?有名な理由と5つの見どころ
  3. 3抽象画の前で、意味より先に見るもの
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ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

不思議な作品

少し怖い名作から入ってみる

きれいより先に、ぞわっとする作品が気になるときに。

怖い、不思議、落ち着かない。そんな第一印象から名作へ入るためのコースです。

  1. 1美しいのに、なぜか怖い。5つの名画を見比べる
  2. 2《真珠の耳飾りの少女》が、少し怖く見える理由
  3. 3人物は叫んでいるのか、耳をふさいでいるのか
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アート史学習のロードマップ図

はじめに

アート史をまず一周したい

まずは全体の流れを一度見ておきたいときに。

ルネサンスから現代アートまで、大きな流れを一周するためのコースです。

  1. 1アート史の学び方ロードマップ:続けやすい最初の30日
  2. 2絵画の見方|構図・光・色・視線を読む5ステップ
  3. 3ルネサンスとは?“見える世界”を作り直した時代の読み方
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葛飾北斎《神奈川沖浪裏》

日本美術から

日本からアートに入ってみる

西洋美術の年表より、日本の作品から始めたいときに。

浮世絵から戦後前衛まで、日本の作品からアート史の広がりを見ていくためのコースです。

  1. 1浮世絵とは?江戸の“画像メディア”として読む入門ガイド
  2. 2北斎入門:《神奈川沖浪裏》はなぜ目を奪うのか
  3. 3歌川広重(安藤広重)とは?代表作と特徴をやさしく解説
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