ART WORD / 構成

構図

構図は、きれいに並べる技術というより、見る順番をつくる設計です。

ひとことで言うと

構図の意味

構図は、画面の中で何をどこに置くかという設計です。『どこから見始めて、どこへ目が進むか』を静かに決める役割があります。

構図の図解

作品でつかむ

子供の遊戯

画面全体に視線を散らしながら、見失わない構図の面白さがよくわかる

  • いちばん明るい場所と大きい形を見る
  • 余白がどこに残されているかを見る
  • 中央に置かれていなくても主役は作れる
ピーテル・ブリューゲル《子供の遊戯》
子供の遊戯 / ピーテル・ブリューゲル(父)1560年

ひとことで言うと

構図は、画面の中の交通整理です。人物や物の置き方、余白の残し方、線の流れによって、見る人の目は自然に動かされます。

だから構図は飾りではありません。何をどう読んでほしいかを、絵の中で先回りして整える方法です。

どこを見るとわかりやすい?

まず『いちばん明るい場所』『いちばん大きい形』『空いている場所』の三つを見ると、画面の重心がつかみやすくなります。この三つだけでも、視線がどこへ動くかはかなり見えてきます。

次に、人物が中央にいるか端に寄っているか、途中で切れているかを見てみてください。近代以降の絵では、あえて端に寄せたり切り取ったりして、揺れた感じを作ることがよくあります。

作品で見るとこう見える

ブリューゲル《子供の遊戯》は、主役を一人に絞らず、画面全体をにぎやかに保つ構図です。いっぽうドガ《ダンス教室》では、人物の切れ方や余白が『たまたま見えた瞬間』のような感覚をつくっています。

構図は、整えるためだけのものではなく、わざと少し不安定にして空気を出すためにも使えます。『なぜここが空いているのだろう』と考えるだけでも、絵はかなり読みやすくなります。

この言葉が見える作品

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エドガー・ドガ《ダンス教室》
ダンス教室 / エドガー・ドガ1874年頃
余白と切り取り方が、稽古場の途中をのぞくような感じを生む
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エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》
フォリー・ベルジェールのバー / エドゥアール・マネ1882年
人物配置と鏡像のずれが、画面に不思議な読み応えをつくる
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出典