
まず見る・3分
《聖三位一体》で空間を見る
この絵は、どこから急に奥行きを持って見え始めるでしょうか。
遠近法を頭で覚える前に、壁の奥に空間が開いて見える瞬間を目でつかむための練習です。
まず見る・4分
この部屋では、いま誰が主役で、誰がこちらを見返しているでしょうか。

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。
王女でしょうか、左の画家でしょうか。最初に目が止まった人を覚えておきます。
一人を見ている途中で、別の人物の視線に呼び止められます。目の置き場が定まらないことも、この絵の面白さです。
扉の左にある鏡を探し、そこに映る二人を見ます。
鏡には国王夫妻が映っています。二人が画面の手前にいると考えると、いま絵を見ている自分の位置とも重なります。
王女や画家に見返されながら、自分が部屋のどこに立っているように感じるか考えます。
宮廷の一場面を眺めていたはずが、自分もそこに居合わせたように感じられます。
登場人物の名前を覚えなくても、誰がどこを見ているかを追えば、《ラス・メニーナス》の落ち着かなさが見えてきます。