まず見る・4分

《ラス・メニーナス》で視線を追う

この部屋では、いま誰が主役で、誰がこちらを見返しているでしょうか。

ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》
Las Meninas / ディエゴ・ベラスケス1656年頃
光を受ける王女の周りで、侍女、画家、鏡の中の国王夫妻が別々の方向を見ています。

見るポイント

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。

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    目が止まった人を覚えておく

    王女でしょうか、左の画家でしょうか。最初に目が止まった人を覚えておきます。

    一人を見ている途中で、別の人物の視線に呼び止められます。目の置き場が定まらないことも、この絵の面白さです。

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    奥の小さな鏡へ目を移す

    扉の左にある鏡を探し、そこに映る二人を見ます。

    鏡には国王夫妻が映っています。二人が画面の手前にいると考えると、いま絵を見ている自分の位置とも重なります。

  3. 3
    絵の外にいる自分の位置を探す

    王女や画家に見返されながら、自分が部屋のどこに立っているように感じるか考えます。

    宮廷の一場面を眺めていたはずが、自分もそこに居合わせたように感じられます。

見終わったら

登場人物の名前を覚えなくても、誰がどこを見ているかを追えば、《ラス・メニーナス》の落ち着かなさが見えてきます。

作品解説

《ラス・メニーナス》では、いったい誰が誰を見ているのか

王女マルガリータを囲む侍女たちの左で、ベラスケスが大きな画布に向かっています。奥の鏡には国王夫妻。何人もの視線が、絵の外にいる私たちの方へ向かいます。

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