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《Fountain》で『作品になる瞬間』を見る

この便器は、どの瞬間から『見る対象』に変わったのでしょうか。

マルセル・デュシャン《Fountain》
Fountain / マルセル・デュシャン1917年
日用品を提出するだけで、作品を成立させる条件そのものを問うことになったレディメイド

見るポイント

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。

  1. 1
    まず『普通の物』として見る

    作品名を忘れて、いったん日用品として見てみます。

    ここで拍子抜けする感覚は正常です。その違和感が、この作品の入口になります。

  2. 2
    タイトルと署名を読む

    《Fountain》という題名と、署名の存在に目を向けます。

    物そのものは変わらなくても、名前と提示のされ方が変わるだけで見え方がずれます。

  3. 3
    『どこに出されたか』を想像する

    これが展示に提出された場面を想像してみます。

    重要なのは形よりも、作品として扱われようとした出来事の方です。

見終わったら

《Fountain》は便器を好きになる作品ではなく、作品の条件を見直させる作品だと捉えると入りやすくなります。

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