見る軸
- 人物の顔だけでなく、背景の線や空の色が感情を増幅するところを見る
- 象徴主義から表現主義へ進む中で、感情が画面全体へ広がる流れを見る
- 怖い絵として消費せず、不安を絵の構造として読む
象徴主義・表現主義
ムンクは、目に見える出来事よりも、見る人の内側で鳴る不安や揺れを画面に出した画家です。《叫び》だけでなく、表現主義や怖い名画の流れと並べると、感情が形になる仕組みが見えます。

19世紀末〜20世紀初頭 / ノルウェー
口を開けた人物より先に、橋の欄干を見てください。二本の直線が画面奥へ突き刺さり、その横で空と水辺は波打っています。まっすぐな場所には遠ざかる二人、うねる側には耳をふさぐ一人。
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作品ガイド
手前の人物は口を開き、両手を耳に当てています。奥の二人は振り返りません。ムンクが残した文章で、叫び声は赤く染まった空を含む自然から響きます。人物の声とは限りません。
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1900年代前半 / ドイツ・北欧
ムンクの《叫び》は1893年、ドレスデンでブリュッケが結成されたのは1905年、ミュンヘンで青騎士の展覧会が開いたのは1911年です。三つを同じ運動として丸めると、それぞれの違いが消えてしまいます。
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作品ガイド
名画は、いつも「美しい」から入らなくてもかまいません。少し怖い。なんとなく不思議。目が合うと落ち着かない。そんな第一印象も、絵をよく見る立派なきっかけです。5つの名画を並べ、どこで心がざわつくのかを見比べます。
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19世紀後半 / スイス・イタリア
暗い水の上を、小舟が岩の島へ向かっています。舟には白い棺のような物と、布をまとった人物。島の内側は高い岩壁と糸杉に塞がれ、上陸した先が見えません。恐ろしい事件は起きていない。
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