見る軸
- 作品の見た目だけでなく、提出された場所や制度との関係を見る
- レディメイドを冗談で終わらせず、作品の定義をずらす操作として読む
- ダダとシュルレアリスム、コンセプチュアルアートへの流れをつなげる
ダダ・現代美術
デュシャンは、うまく作ることより、何を作品として差し出すかを問題にした作家です。《Fountain》や《階段を降りる裸体》から入ると、現代美術で『これもアートなのか』と感じる地点を整理できます。

1910年代〜1920年代 / 欧米
《階段を降りる裸体》では、身体が連続する断片に変わります。《自転車の車輪》では既製品が台座に載り、《Fountain》では便器が展覧会へ提出されました。作品を作るとは何か。
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作品ガイド
白い便器が横向きに置かれ、「R. Mutt 1917」と署名されています。この作品で起きたことは、形を見るだけではわかりません。応募作品をすべて展示するはずの展覧会へ提出され、拒否された。
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作品ガイド
顔も肌も、識別できる性別もありません。茶色い面は左上から右下へずれ、画面下にはフランス語の題名が大文字で書かれています。何が描かれたか分からないとき、その文字だけが「裸体」と「階段」を教えます。
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1910年代〜1920年代 / 欧州・アメリカ
1916年のチューリヒ。キャバレー・ヴォルテールでは、詩、音楽、仮面、意味の通らない言葉が同じ夜にぶつかりました。戦争を生んだ社会の理性や秩序を、そのまま信じることはできない。
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比較ガイド
デュシャンの便器を見て拍子抜けする感覚と、マグリットのありえない光景から目を離せなくなる感覚には違いがあります。ダダは芸術や理性の権威へ疑いを向け、シュルレアリスムは夢や無意識から別の現実を探しました。
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1960年代以後 / 米欧
椅子、椅子を撮った写真、辞書から引いた『chair』の定義。この三つが並んだとき、作品はどれでしょう。《One and Three Chairs》は、答えを当てるクイズというより、私たちが物をどう認識しているかを確かめる装置です。
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