見る軸
- 人物の中心より、切れた構図や端に置かれた身体へ目を向ける
- 踊り子を優雅な記号としてではなく、練習や仕事の場面として見る
- ルノワールやマネと比べて、近代パリの見せ方の違いを整理する
印象派
ドガは、華やかな場面を正面から飾るのではなく、途中の動きや不意の角度で見せた画家です。踊り子、サーカス、近代パリの記事を並べると、印象派の中でも構図と身体に強く向かったことが見えてきます。

19世紀後半 / フランス
ドガの絵は、完成したポーズより“いま動いている最中”を見せてくれます。だからこそ、作品の中へこちらの視線が入り込みやすくなります。
記事を読む
作品ガイド
一人の踊り手が試験のポーズを取り、その周りで約24人の踊り手と母親たちが待っています。教師はジュール・ペロー。ただし、これは授業をそのまま写した場面ではありません。
記事を読む
作品ガイド
縦117.2センチの画面で、演者は左上に小さく浮かんでいます。ミス・ララ、本名アンナ・アルベルティーネ・オルガ・ブラウン。革のマウスピースを歯でくわえ、滑車につながるロープで天井へ引き上げられている最中です。
記事を読む
19世紀後半 / フランス
港の霧に太陽が浮かび、木漏れ日が人々の服に落ち、踊り子は舞台裏で身体を休めます。印象派は神話や歴史の大事件に加え、移ろう光と同時代の日常を絵の中心へ置きました。モネ、ルノワール、ドガでは、同じ運動の中でも見る場所が違います。
記事を読む
17世紀後半〜19世紀後半 / フランス
入選しても、絵が天井近くに掛けられれば見てもらいにくい。よい位置に展示され、批評で名を挙げられ、国に買い上げられれば次の仕事につながる。19世紀のパリ・サロンは、作品発表と就職活動と市場が重なったような場所でした。
記事を読む