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近代パリで視線が落ち着かない3枚

舞踏会、サーカス、バー。人が集まる場所で視線がどう揺れるかを見ていく、近代パリの3枚です。

3本の記事合計 約25更新 2026-09-11

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》

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帽子に落ちた光を、次の人へつなぐ

画面には何十人もいます。全員の顔を覚える必要はありません。手前のテーブルで話す人、中央を横切る人、奥で踊る二人。小さな輪を三つ見つけると、混雑がほどけます。その輪をつないでいるのが、帽子や頬へ落ちる白い光です。

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エドガー・ドガ《フェルナンド座のミス・ララ》

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主役は左上。画面の大半はサーカスの天井です

縦117.2センチの画面で、演者は左上に小さく浮かんでいます。ミス・ララ、本名アンナ・アルベルティーネ・オルガ・ブラウン。革のマウスピースを歯でくわえ、滑車につながるロープで天井へ引き上げられている最中です。

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エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》

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鏡のずれから読む《フォリー=ベルジェールのバー》

女給は正面に立っています。ところが背後の鏡では、彼女の姿も客の位置も右へずれています。間違い探しのように答えを出しても、この絵の落ち着かなさは消えません。マネは、盛り場を見物する私たちの視線そのものを、少しだけ滑らせています。

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