ART WORD / 主題と記号

アレゴリー

目の前に描かれているのが『人物そのもの』ではなく、『自由』や『勝利』のような考えそのものを姿にしたもの。それがアレゴリーの入口です。

ひとことで言うと

アレゴリーの意味

アレゴリーは、抽象的な概念や思想を、人や場面、物語に置き換えて表す方法です。

アレゴリーの図解

作品でつかむ

絵画芸術

画家、モデル、持ち物がそのまま『絵画』という概念を語り始める、アレゴリーの代表的な一例

  • その人物が現実の誰かではなく、概念を代表していないかを見る
  • 持ち物や衣装が、考えの中身を説明していないかを見る
  • アレゴリーは物語でありながら、思想の図解にもなっている
ヨハネス・フェルメール《絵画芸術》
絵画芸術 / ヨハネス・フェルメール1666-1668年頃

ひとことで言うと

アレゴリーは、抽象的な考えをそのまま語る代わりに、人や場面に置き換えて見せる方法です。たとえば自由が女性として、時間が老人として、勝利が翼ある人物として描かれるようなとき、それはアレゴリーです。

難しそうに見えますが、最初は『これはその人自身を描いた絵なのか、それとも何かを代表しているのか』を考えるだけで入りやすくなります。

どこを見るとわかりやすい?

まず、人物の持ち物や服装を見ます。現実の場面としては少し説明的すぎるほど象徴が詰め込まれているとき、その人物は概念を代弁している可能性があります。

次に、場面全体の作り方を見ます。複数の出来事が一枚に凝縮されていたり、現実の記録以上に意味が整理されていたりするとき、アレゴリーの性格が強くなります。

作品で見るとこう見える

フェルメール《絵画芸術》では、現実の室内に見える場面が、実は『絵画』という概念そのものを語る仕掛けになっています。モデルの持ち物や地図、衣装は、ただの小道具ではなく意味を担っています。

アレゴリーは、歴史画や宗教画だけのものではありません。近代のポスターや公共空間の彫像でも、概念を人格化する見せ方は繰り返し使われます。画面の中で『思想が姿を持っている』と感じたら、そこにアレゴリーがあります。

この言葉が見える作品

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ウジェーヌ・ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》
民衆を導く自由の女神 / ウジェーヌ・ドラクロワ1830年
現実の戦いと理念の可視化が一枚の中で重なる
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