まず見る・4分

《The Steerage》で線と人の配置を見る

この写真は、人々を写した記録から、どの瞬間に強い構図として見え始めるでしょうか。

アルフレッド・スティーグリッツ《The Steerage》
The Steerage / アルフレッド・スティーグリッツ1907年
人々の群れと船の構造が幾何学的に噛み合い、社会と構図が同時に見えてくる写真

見るポイント

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。

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    最初に斜めの線を追う

    人物の表情ではなく、梯子やロープがどの方向へ走っているかを見ます。

    斜めの線が画面を分ける骨組みになっていると気づくと、ただの船上風景ではなく、構成された写真として見え始めます。

  2. 2
    上下の人の分かれ方を見る

    画面の上と下で、人々のいる場所や密度がどう違うかを比べます。

    船の構造が人々を分けているため、社会的な距離が説明ではなく配置として見えてきます。

  3. 3
    白い形と丸い帽子を拾う

    白い布や丸い帽子など、小さな形が画面のリズムを作っていないか探します。

    細部の白や丸い形が散らばることで、人物の集まりが画面全体のリズムに変わっています。

見終わったら

《The Steerage》は、誰が写っているかだけでなく、線と人の配置を先に見ると、社会と構図が同時に立ち上がる写真として近づきやすくなります。

作品解説

白い渡り板から、《The Steerage》を読みはじめる

白い渡り板が画面を斜めに横切り、階段とロープが別の方向へ走る。丸い帽子や白い布まで、船の部品と呼応して見えます。人々がどこへ向かっていたのかは、写真だけでは決められません。

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