SEE FIRST / 4分

《グランド・ジャット島》で距離と反復を見る

休日の公園なのに、なぜ少し静かで硬く見えるのでしょうか。

ジョルジュ・スーラ《グランド・ジャット島の日曜日の午後》
A Sunday on La Grande Jatte / ジョルジュ・スーラ1884-1886年
都市の余暇を描きながら、人物の反復、色の分割、距離による見え方の変化で独特の緊張感をつくる新印象主義の代表作

見るポイント

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。

  1. 1
    縦の線を探す

    木、立つ人物、日傘など、縦に伸びる形を拾ってみます。

    自然な公園風景に見えて、画面には縦の反復が多く置かれています。その反復が静かな秩序を作っています。

  2. 2
    人と人の距離を見る

    人物がたくさんいるのに、会話や親密さより間隔が目立たないか見ます。

    人が集まっているのに、それぞれが少し離れて見えることで、休日の場面に独特の硬さが出ます。

  3. 3
    近くと遠くを往復する

    近くで色の粒を見たあと、少し離れて全体がどうまとまるか想像します。

    点描は細かい技法としてだけでなく、見る距離によって画面が変わる仕組みとして働いています。

見終わったら

《グランド・ジャット島》は点の細かさだけでなく、人物の距離と形の反復を見ると、静けさの理由がつかみやすくなります。

解説記事で深める

つづけて見る

見る練習一覧へ