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《The Thinker》で重さと緊張を見る

この像は、どこから『考えている人』ではなく『全身で考えを抱える体』に見え始めるでしょうか。

オーギュスト・ロダン《The Thinker》
The Thinker / オーギュスト・ロダン1880年着想、後鋳造
考える姿勢そのものより、重さと緊張が全身にどう宿るかを見ると一気に面白くなる彫刻

見るポイント

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。

  1. 1
    まず背中の丸まりを見る

    顔より先に、背中がどれくらい前へ丸まっているかを見ます。

    思考は表情だけでなく、背中の曲がり方や体の縮こまり方にも出ています。彫刻では、気持ちが全身の量感として見えます。

  2. 2
    肘と膝の重なりを見る

    肘が膝にどのくらい重く乗っているように見えるかを確かめます。

    肘と膝の接点を見ると、ただ座っているのではなく、体重と思考が一点に集まっている感じが強まります。

  3. 3
    横から見た緊張を想像する

    正面だけでなく、横へ回ったら背中や脚の張りがどう変わって見えそうか考えます。

    彫刻は見る向きで意味の重心が変わります。横からの緊張を想像すると、正面のポーズもより立体的に見えてきます。

見終わったら

《The Thinker》は、顔の意味を当てるより、背中、肘、脚にかかる重さを追うと、思考が全身の緊張として立ち上がる彫刻として近づきやすくなります。

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