
SEE FIRST / 4分
《Sun Tunnels》で身体の位置を考える
この作品は、離れて見るのと中に入るのとで、何が変わるでしょうか。
写真の中の造形ではなく、自分がその場に立ったらどんなふうに体が動くかを想像する練習です。
SEE FIRST / 4分
この像は、どこから『考えている人』ではなく『全身で考えを抱える体』に見え始めるでしょうか。

3つだけ順番に目を置きます。ひとつでも気になる場所が残れば十分です。
顔より先に、背中がどれくらい前へ丸まっているかを見ます。
思考は表情だけでなく、背中の曲がり方や体の縮こまり方にも出ています。彫刻では、気持ちが全身の量感として見えます。
肘が膝にどのくらい重く乗っているように見えるかを確かめます。
肘と膝の接点を見ると、ただ座っているのではなく、体重と思考が一点に集まっている感じが強まります。
正面だけでなく、横へ回ったら背中や脚の張りがどう変わって見えそうか考えます。
彫刻は見る向きで意味の重心が変わります。横からの緊張を想像すると、正面のポーズもより立体的に見えてきます。
《The Thinker》は、顔の意味を当てるより、背中、肘、脚にかかる重さを追うと、思考が全身の緊張として立ち上がる彫刻として近づきやすくなります。