展覧会は7月31日に終了しました

会期は2026年3月1日から7月31日まででした。日時指定予約は不要で、入館料は一般1,300円、大学生・高校生800円、中学生以下500円。現在、この展覧会の入館券は販売されていません。

開館時間は10時から17時で、最終入館は16時30分。火曜・水曜は休館でした。会期末には混雑を見込み、10名以上の団体・グループ受付が停止されていました。

人物でも花でも、どこか温かい

山王美術館の公式ページは、人物、花、風景、静物、裸婦、装飾画という主題の広さを見どころに挙げていました。印象派の一時期に限らず、長い画業を通して残ったルノワールらしさを見渡せる展示でした。

作品リストには、女性像の隣に果物や風景、裸婦が並びます。題材が変わっても、輪郭の柔らかさや人との近い距離は消えません。一点の代表作より、画家の目つきをまとめて見る展覧会でした。

約50点を、5つの章で見る

展覧会ページでは、山王美術館が収蔵する50点を超えるルノワール・コレクションを一堂に公開し、そのうち初公開12点を含むと案内しています。さらに画業を5章に分けて追う構成もはっきり書かれています。

章は『印象派の人物像』から『古典回帰』『南仏』『晩年の裸婦』へ進みました。順にたどると、人物の輪郭や色が年月とともにどう変わったかを追えます。

ルノワールを知るなら、まず人物と光から

ルノワール入門で生涯をつかんだら、《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》で群衆に落ちる光を見てみましょう。《フォリー=ベルジェールのバー》や《稽古場》と比べると、同じ近代パリでも、人の見え方がずいぶん違います。

約50点のコレクション展では、知らなかった題材にも出会います。『ルノワールはなぜ何を描いても温かく見えるのか』。その疑問を残しておくと、人物、花、風景の記憶があとからつながります。

肌と布の境目に、ルノワールらしさが出る

人物、花、静物、風景と主題が変わっても、ルノワールの絵にはどこか柔らかな近さがあります。人物なら肌と布の境目、花なら輪郭のほどけ方、風景なら光のにじみ方にその感じが出やすいです。

会場で『何を描いているか』と同じくらい、『どれだけ近く感じるか』を見ていくと、5章がひとりの画家の感覚でつながって見えます。

ルノワールと同時代のパリを、3作品で振り返る

ルノワールの光と人の距離、同時代のパリの空気を3作品から振り返ります。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》
Bal du moulin de la Galette / ピエール=オーギュスト・ルノワール(1876年)
人が密集しているのに息苦しくない。木漏れ日と笑顔が、舞踏場のざわめきを心地よさへ変えています。
この作品の解説画像を拡大画像出典
クロード・モネ《日傘の女性》
Woman with a Parasol - Madame Monet and Her Son / クロード・モネ(1875年)
モネは、風になびく服と雲の動きを一人の人物へ集めました。ルノワールのにぎやかな群像とは、光の使い方が違います。
この作品の解説画像を拡大画像出典
エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》
A Bar at the Folies-Bergère / エドゥアール・マネ(1882年)
同じ近代パリでも、マネの店内には人と人がすれ違う冷たさがあります。ルノワールの親密な群像と比べたい一枚です。
この作品の解説画像を拡大画像出典

よくある質問

いつ、どこで開かれましたか?
山王美術館で2026年3月1日から7月31日まで開かれました。現在は終了しています。
日時指定予約は必要でしたか?
会期中は日時指定予約制ではありませんでした。現在は展覧会が終了しており、チケット販売もありません。
会期末は混雑していましたか?
公式ページでは、7月2日から31日まで混雑を見込み、10名以上の団体・グループ受付を停止すると案内されていました。
会期中の開館時間と休館日は?
開館時間は10時から17時、最終入館は16時30分で、火曜・水曜は休館でした。
印象派の作品だけを見る展覧会ですか?
いいえ。公式ページでは、人物、花、風景、静物、裸婦、装飾画まで主題の幅が見どころとして案内されています。
先に読むなら何から入るのがよいですか?
ルノワール入門で生涯をつかみ、《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》で人物と光を見る順番が分かりやすいです。近代パリの記事では、同時代の画家との違いも比べられます。

作家・時代・見方を選ぶ

この作家の作品ピエール=オーギュスト・ルノワール

代表作や同時代の作品を、作家ごとにまとめています。

同じテーマ展覧会で見る

同じテーマの記事をまとめています。

ほかの記事を探す

作品・作家

近い作品・作家の記事

同じ作家や時代を扱う記事です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》

作品ガイド

帽子に落ちた光を、次の人へつなぐ

画面には何十人もいます。全員の顔を覚える必要はありません。手前のテーブルで話す人、中央を横切る人、奥で踊る二人。小さな輪を三つ見つけると、混雑がほどけます。その輪をつないでいるのが、帽子や頬へ落ちる白い光です。

記事を読む
クロード・モネ《印象、日の出》

19世紀後半 / フランス

一瞬の光と日常を、絵の主役にした印象派

時代
19世紀後半のフランスを中心に広がった美術運動
起点
1874年、パリで開かれた第1回印象派展

港の霧に太陽が浮かび、木漏れ日が人々の服に落ち、踊り子は舞台裏で身体を休めます。印象派は神話や歴史の大事件に加え、移ろう光と同時代の日常を絵の中心へ置きました。モネ、ルノワール、ドガでは、同じ運動の中でも見る場所が違います。

記事を読む

日本の展覧会を、会期・公式情報・予習記事と一緒に確認できます。

特集の記事をすべて見る
白隠慧鶴の自画像

これから

2026年-2027年 / 日本の展覧会

白隠さんの禅|会期・チケット・見どころ

会場
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
会期
2026年12月17日〜2027年1月11日

スタジオジブリ企画制作「白隠さんの禅」は、京都市京セラ美術館 新館 東山キューブで2026年12月17日から2027年1月11日まで開かれます。前売券は発売中で、一般・大学生は1,500円。

記事を読む
源氏物語絵巻の東屋の場面

開催中

2026年 / 日本の展覧会

特別展「源氏物語 王朝のかがやき」|チケット・展示替え

会場
京都国立博物館 平成知新館
会期
2026年10月6日〜2026年11月29日

京都国立博物館の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は、2026年10月6日から11月29日まで開催中です。一般の当日券は2,200円。前売券とペア前売券は販売を終えました。

記事を読む
エリザベート・ヴィジェ=ルブラン《バラを持つマリー・アントワネット》

開催中

2026年 / 日本の展覧会

ドレスから映画衣装まで。マリー・アントワネット像を追う

会場
横浜美術館
会期
2026年8月1日〜2026年11月23日

横浜美術館の『マリー・アントワネット・スタイル』は、2026年11月23日まで開催中です。ドレス、宝飾、家具、映画衣装まで約200点。王妃が身につけたものと、後の時代に作られた『マリー・アントワネット像』が同じ会場に並びます。

記事を読む

テーマを広げる

関連するテーマ

同じタグや視点を持つ記事をまとめました。

J.M.W.ターナー《戦艦テメレール号》

開催中

2026年 / 日本の展覧会

東京のターナー展へ。チケットと見どころを確認

会場
国立西洋美術館
会期
2026年10月24日〜2027年2月21日

国立西洋美術館の『テート美術館 ターナー展』は、2026年10月24日に開幕しました。一般当日券は2,400円で、オンラインと美術館窓口で購入できます。2人で行くならペア割、大学生・高校生なら11月4日から19日の無料観覧期間も選べます。

記事を読む
ジャン=フランソワ・ミレー《落穂拾い》

これから

2026年 / 日本の展覧会

オルセー展へ。チケットと、先に見ておきたい作品

会場
東京都美術館
会期
2026年11月14日〜2027年3月28日

東京都美術館のオルセー展は、2026年11月14日から2027年3月28日まで。超早割ペア券の販売は9月27日に終了し、通常前売券は11月13日まで購入できます。日時指定はありません。

記事を読む

参照した資料